韓国の国会では12月7日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案について投票が行われましたが、与党議員の不参加で成立せず、議案は廃案となりました。
7日午後に開かれた韓国の国会本会議では、12月3日に「非常戒厳」を宣言した尹大統領の弾劾を求める議案について投票が行われましたが、与党「国民の力」の議員のほとんどが投票を前に議場から退場しました。
その結果、大統領の弾劾訴追案の採決に必要な在籍議員3分の2にあたる200人の投票に達しなかったため、投票は成立せず、弾劾訴追案は廃案となりました。
7日夜、弾劾訴追案は廃案になりましたが、いまだに多くの人が国会前に残っていました。
弾劾支持派の人は「悔しくて泣いたが、可決されるまで続けないといけない」と話していました。
憲法上、尹大統領は職務を続けることになりますが、政権運営を担うとみられている韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)首相は議案の廃案を受け、「現状が早く収まり、日常が維持されるよう全力を尽くす」とコメントしています。
一方、野党は、弾劾訴追案を11日にも再提出する考えを明らかにしています。
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