タイの増水した川の中州から観光客を助けるゾウの姿がカメラに捉えられた。指示を受けて正確に救助する姿から、地元の人はゾウの救助隊を提案。“災害救助ゾウ”の育成を開始した。ゾウは瞬く間に作業を覚え、担架などを持ち上げるだけではなく人工呼吸まで可能になったという。
災害救助でゾウが活躍
タイ北部・チェンマイで6月に撮影されたのは、増水した川の中州に取り残された観光客の姿だ。すると、そこに一頭の大きなゾウが近づいてきた。
この記事の画像(11枚)中州にたどり着くと遭難した人を乗せ、無事に岸に運び出した。災害救助の現場で、ゾウが一役買った瞬間だった。
そんな活躍を目の当たりにした地元の人は、救助隊に提案。“災害救助ゾウ”を育てようと早速、本格的な訓練が始まった。
地元メディアによると、これは世界初の試み。
訓練を受けたゾウは4人がかりで持ち上げなければならない担架を鼻でヒョイっと、軽々と持ち上げることができていた。また、倒木を怪力で動かし、人に見立てた人形を救出することも成功している。
救助隊のゾウの仕事は力仕事ばかりではない。
なんとゾウは倒れた人に大きな脚や器用な鼻を使って心臓マッサージ。さらに人口呼吸ならぬ、“ゾウ鼻呼吸”も行っていたのだ。
重機などが入れない山岳や水難の現場に、ゾウがいち早く駆けつけることで、被害が軽減されることが期待されている。
(「イット!」 12月2日放送より)
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