アサド政権と敵対してきたイスラエルのネタニヤフ首相=AP

【エルサレム=共同】イスラエルのネタニヤフ首相は8日、シリアの政権崩壊を「歴史的な日」だと評価し、シリアの後ろ盾だったイランとレバノンの民兵組織ヒズボラにイスラエルが与えた打撃の成果だと誇示した。

ネタニヤフ氏は同日、カッツ国防相と共に占領地ゴラン高原を訪れ、イスラエル軍にシリアとの緩衝地帯や隣接地域に部隊を配置するよう指示したと明らかにした。「いかなる敵対勢力が占拠することも許さない」と警告。「シリアはイランの悪の枢軸の中心だった」とも語った。

これに先立ちイスラエル軍は、国境地帯への部隊配置を発表。ゴラン高原の安全を確保するためだと主張し「シリアの内政への干渉ではない」と強調した。

イスラエルメディアは、同国軍がシリア南部や首都ダマスカス近郊の空港周辺にある武器庫を空爆したと報じた。反体制派に利用されるのを防ぐためだとする治安筋の見方を伝えている。

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