【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(12月8日の動き)

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トランプ次期大統領 ウクライナ支援縮小に言及 “早期終戦を”

アメリカのトランプ次期大統領は、8日に放送されたNBCテレビのインタビューで国内外の主要課題について答えました。

ロシアによるウクライナ侵攻をめぐって、トランプ氏は、司会者から「ウクライナは新たな政権の発足後、アメリカからの支援が減ることを覚悟すべきか」と問われたのに対し「おそらくそうだ」と述べて、ウクライナ支援を縮小する可能性に言及しました。

その上で「ロシアとウクライナの双方で何十万人もの人々が殺されている」と述べて、早期に戦闘を終結させたいという考えを重ねて示しました。

また、トランプ氏は、NATO=北大西洋条約機構に加盟し続けるか問われたのに対し「各国がきちんと支払いをして、われわれを公平に扱っていると思えればとどまる」と述べて、加盟国が十分な軍事費を負担していることが前提になるという認識を示しました。

ゼレンスキー大統領「戦場で4万3000人の兵士を失った」

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、自身のSNSに投稿し、ロシアによる軍事侵攻が始まったおととし2月以降のウクライナ軍の死者数について「戦場で4万3000人の兵士を失った」と明らかにしました。

侵攻によるウクライナ軍の兵士の死者数は、ことし2月にゼレンスキー大統領が初めて公表した3万1000人から、1万2000人増加しています。

また、負傷した兵士を治療した件数は37万件で、負傷兵のおよそ半数は戦場に復帰しているとしています。

一方、ロシア軍の死傷者は、死者が19万8000人、けが人が55万人以上だと主張した上で、ことし9月以降のロシア軍の死者数はウクライナ軍の5倍から6倍だと指摘しました。

そのうえで、ゼレンスキー大統領は「プーチン氏を止められるのは、平和の指導者となりうる世界の指導者たちの力だけだ。プーチン氏を止めるには、アメリカと全世界の支援が必要だ」として、アメリカをはじめとする国際社会に対しさらなる支援を呼びかけました。

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