ノーベル平和賞の授賞式に出席するため、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の代表団がノルウェーに到着しました。
長崎原爆被災者協議会の田中重光 会長(84)や横山照子 副会長(83)など、日本被団協の代表団は日本時間の9日午前3時半ごろ
ノルウェーのオスロ空港に到着しました。
田中重光 代表委員(84)(長崎原爆被災者協議会会長)
「亡くなっていった先人たち、そして全ての被爆者が受賞したと思っている」「二度と被爆者をつくらないため頑張っていく」
授賞式では被団協の代表委員で13歳のときに長崎市で被爆した田中熙巳さん(92)が、自身の被爆体験や核兵器廃絶に向けた決意などを演説する予定です。
田中熙巳 代表委員(92)
「非常に緊張している」「今の核情勢が非常にきつくなっている。今まで被爆者が訴えてきたことをさらに強く訴えて若い人たちにも引き継いでいただきたいという願いを話したい」
また、核兵器廃絶を求める署名を国連に届ける活動を続けている「高校生平和大使」の代表メンバー4人も現地に降り立ちました。
4人は授賞式に出席するほか、現地の若者と核問題について意見を交わす予定です。
高校生平和大使 大原悠佳さん(17)
「79年前に起こった過去の出来事と捉えがちな問題を、今も続いている。一発(原子爆弾が)使われただけで一生人々を苦しませるということを伝えていきたい」
津田凜さん(16)
「私達、若者が被爆者から受け継いだものをなくさないように伝え続けないといけないということを伝えたい」
ノーベル平和賞の授賞式は日本時間の10日午後9時ごろからオスロ市の庁舎で開かれます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。