韓国の通信社、連合ニュースは9日夜遅く、ユン・ソンニョル大統領に「非常戒厳」を進言したと伝えられた、キム・ヨンヒョン前国防相について、内乱などの疑いで検察が逮捕状を請求したと伝えました。
検察は逮捕状で、キム前国防相がユン大統領などと共謀して暴動を起こした疑いがあると指摘しているということで、連合ニュースは「今後、検察の捜査は前国防相を経て、大統領に向かう見通しだ」と報じています。
逮捕状の請求を受けて裁判所は10日、キム前国防相を出席させて、逮捕状を出すかどうかを判断するための審査を行う予定です。
ユン大統領が今月3日に「非常戒厳」を宣言してから10日で1週間となります。
ユン大統領は今月7日に国民に謝罪した上で、国政を安定させる方法を与党に一任すると述べ、与党「国民の力」は、大統領が関与せず、首相や与党が共同で政権を運営する方策について党内での協議を続けています。
これに対して、最大野党「共に民主党」は、大統領の職務を首相や与党が執行する法的な根拠はないと批判しています。
そして近く、ユン大統領の弾劾を求める議案を改めて国会に提出し、今月14日の採決を目指すとしていて、弾劾の議案をめぐる与野党の攻防が続くことになります。
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