ノーベル平和賞の授賞式がノルウェーの首都オスロで行われ、核兵器の廃絶などを訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)にメダルと賞状が授与されました。

オスロ市庁舎で10日行われた授賞式では、被団協の代表委員3人が登壇してメダルや賞状を受け取りました。

この後、田中熙巳さんが約20分間にわたり演説し、自身の被爆の体験や、核兵器の廃絶などを訴えました。

田中熙巳さん:
一発の原子爆弾は私の身内5人を無残な姿に変え、一挙に命を奪いました。核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう。

約20分のスピーチが終わると会場は大きな拍手に包まれました。

授賞式の後、オスロ市内では、被爆者とオスロ市民がたいまつを持って市内を歩いて平和を願う「トーチパレード」が行われ、3人の代表委員は到着地のホテルのバルコニーから手を振って歓声に応えました。

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