ウクライナ南部ザポリージャ中心部の病院に10日、ロシアのミサイルが着弾し、6人が死亡、22人がけがをし、さらに4人ががれきの中に取り残されていると地元の州知事などが明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は10日、記者団に対し「防空システム『パトリオット』があと10から12基あれば、ウクライナの人々の命を守り、ロシアのプーチン大統領にとって戦争を無意味なものにできる」と述べ、各国の支援を重ねて求めました。

また、ゼレンスキー大統領は10日に開かれた式典の演説で、開発を進めてきた国産のミサイル型無人機「パリャヌィツャ」の量産を始めたほか、「ルータ」と名付けた新たなミサイルの実験を進めていると明らかにし、ロシアに対抗するため、国内でも兵器の開発・生産体制を強化していく考えを示しました。

一方、ロシア南部ロストフ州の当局者は11日、港湾都市タガンログにウクライナのミサイル攻撃があったと明らかにしました。

さらにウクライナ軍は11日、無人機専門部隊がロシア西部ブリャンスク州の石油貯蔵施設に攻撃を加え、大規模な火災を引き起こしたと発表するなど、ロシア領内にある軍の補給網を攻撃対象としていく姿勢を強調しています。

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