タイで目撃された、建物が丸ごと消える神隠しのような事件。
ウッド調で南国の別荘を思わせる素敵な住宅。
この一軒家が、わずか1日で木造の部分はなくなり、白い壁だけが残る、まるで廃虚のような状態に。
また、和気あいあいと作業していた工場は、建物があった場所は更地のような状態で壁1枚がぽつんと残る殺風景に。
実はタイでは、こうした建物丸ごと窃盗事件が各地で相次いでいるといいます。
土地の所有者:
こちらがお箸の工場です。部屋やトイレもありましたが、今は何も残っていない。
この工場では箸を製造していて、2024年7月までは何の異常もありませんでした。ところが、その1カ月後。
土地の所有者:
建物もお箸を作る機械も全部なくなっていた。
2024年8月、所有者が工場を訪れると跡形もなく消えていたのです。
空白の1カ月間に一体何が?
その一部始終を地元住民が目撃していました。
地元住民:
門が開いており、車で中に入り、ものを取った。
実はこの工場、“建物丸ごと”窃盗団に盗まれていたのです。
地元住民:
ピックアップトラックと大型トラックの計2台で来た。
窃盗団はトラック2台を使い、わずか2~3日の間に壁1枚だけを残し全て盗んでいったといいます。
事件の要因として指摘されているのが、コロナ禍後の住宅需要の回復。
現地では、鉄などの原材料の高騰で住宅の鉄骨などが狙われる窃盗被害が後を絶たないということです。
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