アメリカのCBSテレビは11日、複数の関係者の話として、トランプ次期大統領が、来月20日に首都ワシントンで行われる大統領就任式に中国の習近平国家主席を招待したと報じました。

打診は、トランプ氏が大統領選挙に勝利した直後の11月上旬に行われたということですが、習主席が招待に応じたかどうかはわからないとしています。

またトランプ氏の政権移行チームは、ほかの国の首脳を招待する可能性についても検討しているということです。

トランプ氏は、次期政権で外交や安全保障政策を担当する要職に、対中強硬派を相次いで起用する一方、今月8日に放送されたNBCテレビのインタビューでは1期目に習主席と薬物対策について協議したことを振り返りながら「私は習主席と非常によい関係だった。私たちは今週も意思疎通を図った」と述べています。

政権移行の際の式典には各国の大使や外交官が出席するのが一般的で、CBSテレビによりますと国務省に残る1874年以降の記録では、外国の首脳が出席したことは1度もないということで、関心が集まっています。

林官房長官“政府としてのコメント 差し控える”

林官房長官は12日午前の記者会見で「報道は承知しているが、外交上のやり取りであり、また、他国が主催する式典であり、政府としてコメントすることは差し控える」と述べました。

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