韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する2回目の弾劾訴追案の採決が14日に迫り、「最後の攻防」が続いています。

韓国・ソウルからFNNソウル支局・一之瀬登記者が中継でお伝えします。

13日朝の韓国紙の1面では、12日の尹大統領の談話について「“詭弁(きべん)の29分”弾劾民心に油を注ぐ」と厳しく報じています。

尹大統領の退陣を求める国民の声が日に日に大きくなる中、弾劾案への方針を巡り、与党が揺れています。

与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は尹大統領の談話について「内乱を自白したようなものだ」と話し、12日に議員総会で党として弾劾訴追案に賛成するよう呼び掛けました。

しかし、尹大統領に近い議員を中心に反発の声が上がり紛糾、結論は出ていません。

これまでのところ、弾劾訴追案に賛成を表明している議員は「7人」で、可決に必要な「8人」まであと1人です。

ただ弾劾案が可決されれば韓代表の責任を追及する声が噴出することは必至で、韓国メディアは「与党分裂の危機」とも報じています。

13日午後2時からの国会本会議で弾劾訴追案が報告され、14日採決になる予定ですが、ギリギリまで与党内の調整が続くとみられます。

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