◆焦点は「造反8人」に達するかどうか、すでに7人名乗り
与党ナンバー2の権性東（クォンソンドン）院内代表は13日の会見で「今は弾劾反対が党の方針」としつつ、14日にも議員総会を開く考えを示した。「虚心坦懐（たんかい）に意見を交わし慎重に決定を下す」と述べ、方針転換に含みを持たせた形だ。 訴追案は全議員（300人）の3分の2に当たる200人以上の賛成で可決となり、与党議員（108人）から造反が8人に達するかどうかが焦点。党内では韓東勲（ハンドンフン）代表が弾劾への賛成を明言した一方、朴槿恵（パククネ）政権時に党が分裂した経験から弾劾を避けたい意向も根強い。
㊧韓国の尹錫悦大統領、㊨弾劾賛成を表明している与党「国民の力」の韓東勲代表（ともに資料写真）
ただ、初回採決での投票放棄に世論は厳しく、韓国ギャラップが13日発表した世論調査で党支持率は24％に低下。既に可決ライン目前の7人が賛成を表明しており、聯合ニュースは同日、与党は「自由投票に傾いている」と報じた。 最大野党「共に民主党」の李在明（イジェミョン）代表は声明で「守らなければならないのは尹錫悦でも党でもなく、国民の暮らしだ」と、与党議員に投票参加を呼びかけた。◆警察庁長官とソウル地方警察庁長官を逮捕
一方、警察は13日夜、内乱などの容疑で身柄を拘束していた組織のトップの趙志浩警察庁長官とソウル地方警察庁長官を逮捕した。国会へ警察官を送り込むなど、非常戒厳で重要な任務に従事した疑いがかけられており、検察が逮捕状を請求していた。 また、検察は同日、尹氏から主要政治家らの逮捕の指示を受けたとされる呂寅兄（ヨインヒョン）・軍防諜司令官の逮捕状も請求した。呂司令官は、既に検察に逮捕されている金龍顕（キムヨンヒョン）前国防相と同様、尹氏と同じ高校の出身。 尹氏は12日に発表した談話で、非常戒厳の正当性を主張。ただ、ギャラップによると、支持率は就任後最低の11％に低下している。 ◇◆韓国メディアは大統領談話のファクトチェック
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