【NQNニューヨーク=稲場三奈】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は7日続落し、15時現在は前日比57ドル59セント安の4万3856ドル53セントで推移している。米長期金利が上昇し、株式相場の重荷となっている。一方、週末を控えた持ち高調整の買いが支えとなっている面もある。
前日発表の11月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回ったあとで、米債券市場では長期金利が上昇している。一時は前日比0.06%高い(債券価格は低い)4.39%台を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が17〜18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めるとの観測が根強い一方、2025年1月会合では据え置くとの見方もある。金利の上昇で、ハイテク株の一角を中心に売りが出やすくなっている。
もっともダウ平均は4日に最高値を更新した後、前日までの6営業日で1000ドルあまり下落した。主力株の一部には短期的な過熱感が薄れたとみた買いも入りやすい。このところ下げの目立っていたユナイテッドヘルス・グループやトラベラーズといったディフェンシブ株の一部が上昇している。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体のブロードコムが大幅高となっている。12日夕に24年8〜10月期決算と同時に発表した24年11月〜25年1月期の収益見通しが市場予想以上だったうえ、四半期配当の引き上げを決めた。人工知能(AI)関連の半導体需要が大きく伸びていることを背景に買いが膨らんでいる。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、エヌビディアやナイキ、セールスフォースが下げている。半面、ボーイングやホーム・デポは高い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅に反発している。
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