【ワシントン共同】来年1月に発足する第2次トランプ米政権の人事で「身内」の優遇が目立っている。子どもの義父のほか、婚約者として知られた人物を大統領上級顧問と欧州の大使に起用すると発表。政界に地盤がなかった第1次政権では親族を重用せざるを得ない事情があったが、今回は見送る構えも見せていただけに「ひいき」との批判が出ている。  「長年の親しい友人であり、味方だった」。トランプ氏は10日、駐ギリシャ大使に指名すると発表したキンバリー・ギルフォイル氏をこう紹介した。長男ジュニア氏と婚約し、破局したとのうわさもあるが、一家との関係の近さを強調した。  ギルフォイル氏には元検事やFOXニュース元司会者などの経歴があるが、外交の経験はない。ジュニア氏は交流サイト(SNS)に「キンバリーを誇りに思う。素晴らしいリーダーになるだろう」と投稿した。  これ以外にもトランプ氏は駐フランス大使に長女の義父のチャールズ・クシュナー氏、アラブ・中東問題担当の大統領上級顧問に次女の義父のマサド・ブーロス氏を起用すると発表した。

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