韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する2回目の弾劾訴追案の採決が行われ、賛成多数で可決されました。
尹大統領は職務停止になります。
韓国・ソウルからFNNソウル支局・一之瀬登記者が中継でお伝えします。
国会から1kmほど離れた場所では、「可決」の一報が伝わると集まった人たちから大きな歓声が沸き上がりました。
今も車道に多くの人が出ており、お祭りのような雰囲気に包まれています。
尹大統領に対する弾劾訴追案の採決は、14日午後4時過ぎから始まり、先週の採決では、投票をボイコットした与党議員も採決に参加しました。
その結果、賛成204票、反対85票で賛成が在籍議員の3分の2を上回り、議案は可決されました。
与党は午前の議員総会で、党として反対する方針を決めていましたが、これに反して少なくとも12人の議員が賛成にまわったとみられます。
大統領の弾劾を求める、多くの世論が与党議員の投票行動に影響した可能性があります。
このあと、議決書が大統領府に届けられ、その瞬間から、尹大統領は職務停止となり、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が職務を代行します。
韓国で大統領の弾劾訴追案が可決されたのは、2016年当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領以来で、3人目です。
今後は、憲法裁判所で審理が行われますが、尹大統領は徹底的に争う姿勢を示していて、「非常戒厳」をめぐる韓国社会の混乱は収束の見通しがたっていません。
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