韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する2回目の弾劾訴追案の採決が行われ、賛成多数で可決された。尹大統領は職務停止になる。ソウルから一之瀬登記者に伝えてもらう。
この記事の画像(13枚)国会から1キロほど離れた場所では、「可決」の一報が伝わると集まった人から大きな歓声が沸き上がった。今もお祭りのような雰囲気に包まれている。
尹大統領に対する弾劾訴追案の採決は、14日午後4時過ぎから始まり、先週の採決では、投票をボイコットした与党議員も採決に参加した。
その結果、賛成204票、反対85票で(棄権3票、無効8票)賛成が在籍議員の3分の2を上回り議案は「可決」された。
与党は午前の議員総会で、党として反対する方針を決めていましたが、これに反して少なくとも12人の議員が賛成にまわったとみられる。
大統領の弾劾を求める多くの世論が与党議員の投票行動に影響した可能性がある。
このあと、議決書が大統領府に届けられ、その瞬間から、尹大統領は職務停止となり、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が職務を代行する。
韓国で大統領の弾劾訴追案が可決されたのは、2016年当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領以来で3人目だ。
今後は、憲法裁判所で審理が行われるが、尹大統領は徹底的に争う姿勢を示していて、「非常戒厳」をめぐる韓国社会の混乱は収束の見通しがたっていない。
(「イット!」12月14日放送より)
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