韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案が国会で可決されました。
尹大統領の職務は停止され、今後は憲法裁判所が弾劾が妥当かどうかを判断することになります。
尹大統領に対する2回目の弾劾訴追案の採決は14日午後4時過ぎから行われました。
7日の採決では欠席した与党議員も今回は全員が投票し、開票の結果、賛成204票、反対85票で(棄権3、無効8)可決されました。
与党は直前の会議で党として反対する方針を決めていましたが、少なくとも12人の議員が賛成に回ったとみられます。
国会前では、弾劾訴追案が可決されたという一報が入り、集まっていた人々から大きな歓声が上がっていました。
集会参加者は「これがまさに民主主義の結果ではないか、正しい民主主義の結果ではないかと思います」や「多くの人々がもう少し楽に生きて、もう少し幸せに生きていける世の中になってほしい」と話していました。
弾劾訴追案の可決を受けて尹大統領の職務は停止され、今後は韓悳洙(ハン・ドクス)首相が職務を代行します。
現職の大統領が弾劾訴追されるのは、2016年の朴槿恵(パク・クネ)大統領以来で、尹大統領は可決後すぐに国民に向けたメッセージを公開しました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は「私は今しばらく立ち止まりますが、この2年半、国民と共に歩んできた未来への旅路は決して立ち止まってはいけないでしょう。私は決して諦めません」と述べました。
今後は憲法裁判所が180日以内に尹大統領を罷免するかを判断し、罷免された場合、60日以内に大統領選挙が行われます。
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