ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクをめぐっては、侵攻を続けるロシア軍とそれを食い止めようとするウクライナ軍との間で激しい攻防が続いています。

イギリス国防省は15日、SNSで「ロシア軍はポクロウシクの南側の郊外からおよそ3キロの地点にいる。さらに前進を続けるだろう」としてロシア軍は、ポクロウシクに迫る勢いで前進しているという分析を示しました。

これに先立ち、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は今月11日、ポクロウシク方面の状況について「兵力で上回る敵との戦闘が行われている」として、非常に厳しいとの認識を示していました。

ポクロウシクは、ウクライナ有数の工業都市ドニプロと主要道路で結ばれていて、ウクライナ軍が前線に兵員や物資を供給するための拠点として利用しています。

ロシアとしては、交渉を通じた早期の戦争終結に意欲を示すアメリカのトランプ次期大統領が就任する前に、戦場でなるべく優位に立とうと攻勢を強めているものとみられます。

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