敦賀市にある「人道の港敦賀ムゼウム」では、80年前にポーランドで起きた「ワルシャワ蜂起」を題材にした企画展が開かれています。
ポーランドは、1939年、第二次世界大戦のきっかけとなったナチスドイツによる侵攻により占領されました。
ポーランド人はナチスドイツを相手に抵抗を繰り返し、その中で最も大きな規模で行われたのが「ワルシャワ蜂起」です。
企画展は、蜂起から80年の節目に合わせてワルシャワの博物館が主催し、約100年前のポーランド孤児救済など、ゆかりの深い敦賀で開かれることになりました。
企画展では、63日間に及んだ蜂起の様子が約30枚のパネルで詳しく紹介され、歴史背景や当時の人たちの心情を知ることができます。
ワルシャワ蜂起には、女性や若者も含め多くの市民が参加しました。軍服がない兵士は腕章をつけて戦ったとされ、着の身着のままで祖国のために立ち上がりました。
ただ、最終的に蜂起は失敗に終わり、ワルシャワの建物の8割が廃墟と化しました。
人道の港敦賀ムゼウムの西川明徳館長は「ワルシャワ蜂起についてはあまり馴染みのないテーマだと思うが、歴史を知るところから人間の行動は変わってくると思う。いかに平和であることが貴重なことなのかを感じる機会にしてもらいたい」と企画意図を話します。
企画展では、廃墟のワルシャワが再建され、世界遺産になるまでの様子も紹介されています。2025年2月24日まで開かれています。
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