3日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエルの攻撃によって破壊された建物(ロイター=共同)
【ドーハ共同】パレスチナ自治区ガザの戦闘休止を巡る間接交渉で、イスラエル側からイスラム組織ハマスへの提案の全容が3日判明した。共同通信がハマス筋から入手した文書によると、戦闘終結を意味するとみられる「持続可能な平穏の回復」を目指し、ハマスが拘束する人質解放や休戦の段取りを3段階で規定した。ただハマスは一定の評価をしつつも「戦闘終結」が明記されていないとして修正を要求。近く仲介役を通じイスラエルに返答する。 ハマス政治部門幹部ホサム・バドラン氏は2日、取材に応じ「持続可能な平穏」との表現があいまいで「戦闘終結が担保されるかどうか保証がない」と述べた。 「合意の基本原則」と題する文書によると、第1段階は40日間で延長可能。双方が軍事作戦を停止し、イスラエル軍は人口密集地から撤退する。ハマスは人質の民間人女性や女性兵士、老人や子どもを含む33人を3日ごとに3人ずつ解放する。 イスラエルは人質1人の解放ごとに見返りとして20人のパレスチナ人を釈放。女性兵士1人に対しては40人を釈放する。
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