台湾でマグニチュード7.7の大きな地震が発生してから3日で1カ月。
これまでに1400回以上の揺れが観測されていて、地震の死者は18人。
2人の安否がわからないままになっている。
一方、今回の地震では、地震のあとの対応の早さも注目された。
被災者が身を寄せる避難所は、発生からわずか3時間で開設され、個室テントやシャワー用のテント、マッサージやビデオゲームまで用意された。
なぜ台湾は、地震の発生から素早く対応できたのだろうか。背景にあったのは、「普段からの備え」。
とあるボランティア団体は、台湾全土に25カ所の倉庫を持ち、緊急支援用の物資を万一に備えて準備している。
ボランティア「2018年の地震では、避難所に簡単な布しかなくてプライバシーがありませんでした。怖くて不安でも、この空間なら安心できます」
普段から訓練や地元の自治体と会議を行い、有事の際は政府などの指示を待たず、即座に活動を始められるという。
多くの命を救った理由は、台湾の優秀なアラートシステムにもあった。
運転中に突然アラートが鳴ったため、トンネルの中に車を止めることができ、被害を免れた人もいた。
アラートは、地震などの自然災害以外にも、軍事的な危機が迫った時にも使用される。
背景にあるのは、中国の脅威だった。
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