防衛研究所は「中国安全保障レポート」という報告書を毎年まとめていて、ことしは「台頭するグローバル・サウスと中国」をテーマにしています。

この中では、中国が、経済依存関係を「武器化」する動きに加え、軍事拠点の建設や艦艇の寄港などの軍事交流を通じグローバル・サウス諸国への影響力を増大させていると指摘しています。

一方、グローバル・サウス諸国側は、自国の発展などにつながるのであれば、中国のリーダーシップを容認する傾向もあると言及しています。

そして、中国が、台湾をめぐる問題や海洋権益といった「核心的利益」の擁護を理由に、軍事力を背景にした行動をエスカレートさせている点にも触れています。

そのうえで、こうした中国による言動へのグローバル・サウス諸国の支持が拡大すると、一方的な現状変更の試みが助長され、東アジア地域が不安定化する可能性があると分析しています。

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