ウクライナのポドリャク大統領府顧問は17日、首都キーウでNHKのインタビューに応じました。
この中で、ポドリャク顧問は、軍事侵攻を続けるロシアとの和平交渉について「ロシアは力を通じてのみ、交渉のテーブルに着かせることができる。ここが、トランプ氏とゼレンスキー大統領の見方が一致している点だ」と述べ、トランプ氏とゼレンスキー大統領は、ロシアと和平交渉を始めるには、軍事力が必要だという考えで一致しているとの見方を示しました。
そのうえで「ウクライナ支援の削減は、ロシアが国際社会であつかましく振る舞うことにつながる。ロシアが民主主義同盟を打ち破るというのはおかしな話にみえる」と述べ、アメリカによる軍事支援の継続に期待を示しました。
一方、トランプ氏が停戦に向けて中国の役割に期待を示していることについては「中国はロシアとの貿易で利益を上げるチャンスが拡大している」と述べ、現時点では、中国の働きかけは期待できないとの認識を示しました。
また、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、北朝鮮の兵士が戦闘に参加していることについては、ウクライナ軍の戦略的な判断には影響しないものの、ロシア軍が局地的に兵力で優位に立つとして、国際社会に対し、断固とした対応をとるよう呼びかけました。
このほかポドリャク顧問は、将来的なロシアの侵攻を抑止し、ウクライナの安全を確保する方法について、NATO=北大西洋条約機構への加盟が最も望ましいとしながらも、アメリカやイギリスとの2国間の同盟関係の構築に向けた提案があれば、ゼレンスキー大統領が前向きに検討するとの考えを示しました。
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