ロシア極東ハバロフスクにある学校では、北朝鮮の建国の父とされるキム・イルソン(金日成)主席が唱え、国家の指導理念とされた「チュチェ思想」を学ぶ課外活動のクラブがことし10月に設立されました。

クラブはこの学校の歴史教師のクシニレンコさんが、ハバロフスク市内にある北朝鮮の在外公館の支援を受けて立ち上げ、11歳から17歳までの生徒25人が所属しています。

18日は「チュチェ思想」の歴史や、ウクライナ侵攻後、ロシアと欧米諸国との対立が深まる一方で、ロシアと北朝鮮のつながりがいっそう大事になっていることなどを議論していました。

教室の壁にはプーチン大統領とともに北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記の顔写真が掲げられていたほか、ことし6月に両首脳が会談したことを報じる北朝鮮の新聞などの展示も行われていました。

参加していた生徒は「政治や経済について学ぶのはとても楽しいです。北朝鮮はロシアの同盟国のようなものですし、私たちの隣国なので、ぜひ学びたいと思いました」と話していました。

クシニレンコさんは「ロシアと北朝鮮が結束し、同盟のような関係をさらに強化すれば、西側諸国に対抗していくことができる」と話し、学校現場でも北朝鮮との関係を重視するプーチン政権の方針が浸透していることをうかがわせていました。

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