イエメンの反政府勢力フーシ派は19日未明、イスラエル最大の商業都市テルアビブにある軍事施設を標的に弾道ミサイルによる攻撃を行ったとして、「イエメン人はガザの虐殺に対する宗教的・道義的な義務を果たす」とする声明を出しました。
このミサイルについて、イスラエル軍は迎撃したとしていますが、イスラエルメディアはけが人はいなかったものの、迎撃されたミサイルの破片でイスラエル中部の学校で被害が出たと報じています。
このあとイスラエル軍は報復に乗り出し、イエメンのサヌアにあるエネルギー関連施設や複数の港を空爆したと発表し、地元メディアによりますとこの空爆で9人が死亡したということです。
中東では去年10月に始まったガザ地区での戦闘をきっかけに、イランからの支援を受ける各地の武装組織がハマスへの連帯を掲げてイスラエルへの攻撃を続けてきました。
このうち、レバノンのシーア派組織ヒズボラは11月、停戦に応じましたが、イエメンのフーシ派はイスラエルへの攻撃を続ける構えです。
今回の攻撃の応酬はガザ地区での停戦が実現しないかぎり、中東情勢の緊張緩和が見通せない難しさを示していると受け止められています。
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