マカオが中国に返還されてから25年を迎えた20日、マカオで式典が開かれ中国の習近平国家主席は「国家の安全を優先することが前提だ」と強調しました。

マカオは25年前の20日、ポルトガルから中国に返還されました。

今日の式典に出席した習主席は、マカオに高度な自治を保障した「一国二制度」の成功を強調する一方で、「一つの中国」を守ることを強調しました。

習近平国家主席：
国家主権、安全保障、発展の利益を何よりも優先し、中央政府の全面的な管理統治権を履行することを常に堅持し、いかなる時も揺らいではならない。

また、「マカオの現状は概ね安定している」としながらも「安定の時にも危機感を持ち、国家の安全とマカオの安定をしっかりと守らなければならない」と表明しました。

マカオの政府トップにあたる行政長官に20日に就任した岑浩輝氏は、中国本土の出身者です。

マカオは特別行政区として、返還後50年は従来の政治や経済制度が変わらないと定められていますが、今後は中国の影響がさらに強まるとみられています。

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