ロシアのプーチン大統領は20日の政府会議で、「来年、我々は(ナチス・ドイツに対する)偉大な勝利から80周年を迎える。そこで2025年を祖国防衛者の年にすることを提案する」と話した。ウクライナ侵攻に参加した兵士や、ナチスと戦った父や祖父らをたたえるとしている。
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ロシアでは、第2次世界大戦の対独戦争は「大祖国戦争」と呼ばれ、5月の戦勝記念日はプーチン政権の最重要の祝日となっている。
プーチン氏はウクライナのゼレンスキー大統領らを一方的に「ネオナチ」などと批判しており、侵攻の正当化にも利用する考えとみられる。また、プーチン氏は侵攻の兵士を「決してあきらめず、裏切らない」と高く評価。政権の要職への登用を推進しており、この動きが一段と加速する可能性もある。
タス通信によると、ロシアでは2008年以降、国民の関心を集めるために年ごとのテーマを決めており、23年は「家族の年」だった。
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