22日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記が、2024年7月下旬の大雨で大きな被害を受けた北西部のピョンアン(平安)北道を21日に訪れ、被災者住宅のしゅんこう式に出席したと伝えました。

この中で、キム総書記が演説し「寒い年末になってようやく完成したことを本当に申し訳なく思う」と述べました。

また、今回の被害については「わが国の防災機関が粗末で幹部らの無責任と無警戒まであわさった人災だった」としたほか、みずからも「反省しなければならない」と述べ、引き続き被災地の復旧や防災対策に力を入れていくと強調しました。

一方、キム総書記は、いくつかの国や国際機関から、支援の表明があったことを明らかにしたうえで、これからの危機に対応するためにもそうした支援を受けずに、復旧は自分たちで行ったと説明しました。

北朝鮮では、今週にも朝鮮労働党の重要会議、中央委員会総会が開かれる見込みでそれを前に、内政への取り組みをアピールし、国民に結束を呼びかけるねらいもあると見られます。

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