ウクライナ東部ドネツク州で無人機を扱う訓練をするウクライナ兵=15日(ゲッティ=共同)
【キーウ共同】ウクライナ軍は22日までに、歩兵部隊の代わりに無人地上車両(UGV)と無人機(ドローン)だけを使った初の地上作戦を実施し、東部ハリコフ州での戦闘でロシア軍陣地を攻略したと発表した。米シンクタンク、戦争研究所は「技術革新を地上作戦に活用する取り組み」とし、兵力で勝るロシア軍への対抗策だと指摘した。 劣勢が目立つウクライナ軍には、新技術による戦果を内外に強調する思惑がありそうだ。ただ「無人部隊」による作戦の時期や詳しい場所は明らかになっていない。 ハリコフ州方面に展開する旅団の報道官が20日、作戦の戦果を発表した。ハリコフ北方の村で機関銃を搭載したUGV数十台を動員し、地雷の敷設や撤去も実施。ロシア軍陣地を破壊したと語った。偵察用の無人機が支援した。歩兵は参加しなかった。 ウクライナメディアは一斉にこの戦果を大きく報道。戦争研究所は、兵員の犠牲をいとわないロシア軍に地上戦で対抗するため、ウクライナ軍は技術革新を重視していると分析した。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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