アフリカ中部コンゴ民主共和国の北西部のブシラ川で20日夜、クリスマス休暇で帰省する乗客らを乗せたフェリーが転覆した。AP通信が伝えた。約40人が死亡し、100人以上が行方不明になっている。フェリーには定員を大幅に超える乗客が乗っていたとみられるという。

 報道によると、フェリーには400人以上が乗船していたとみられ、さらに被害が拡大する恐れがある。同国では転覆事故が相次ぎ、6月には首都キンシャサで80人が死亡、10月にも東部で過積載の船が転覆して少なくとも78人が死亡した。今月には、北東部で25人が死亡する転覆事故もあったという。

 人口約1億人の同国では、キンシャサに東京を超える約1700万人が集中し、クリスマスには多くが帰省する。キンシャサを含めて交通インフラが脆弱(ぜいじゃく)で、人びとの移動手段は限られる。アマゾン川に次いで世界2位の流域面積を誇るコンゴ川や、その支流を行く航路は、主要な交通網の一つとなっている。

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