【ニューデリー=時事】バイデン米大統領がインドを日本や中国などと並べて「外国人嫌い」の国と発言した問題で、インドのジャイシャンカル外相は「とても開かれた国だ」と反論した。地元紙エコノミック・タイムズが4日、伝えた。
ジャイシャンカル氏は同紙の対談企画で、移民を受け入れないためインド経済が不調にあると受け止められるバイデン氏の発言に対し「わが国の経済は不調ではない」と反発。その上で、インドには歴史的に「異なる共同体に属するさまざまな人々がやってきた」と述べた。
ジャイシャンカル氏はまた、3月に施行された不法移民に市民権(国籍)を与える改正国籍法を例に挙げ、現政権の寛容さを強調した。ただ、同法は近隣のイスラム圏3カ国での宗教的迫害から逃れてきたヒンズー教徒やシーク教徒らが対象。イスラム教徒が含まれていないことに「差別的」との批判もある。
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