韓国の国会は、14日に弾劾訴追された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の職務を代行している韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾訴追案を可決しました。

野党は、韓首相が尹大統領の弾劾裁判を行う憲法裁判所の裁判官の任命を保留したことなどを批判し、尹大統領に続いて韓首相に対しても弾劾訴追案を提出していました。

採決を巡っては、在籍議員の3分の2にあたる200人以上の賛成が必要だと訴える与党に対し、過半数の賛成で可決できると主張する野党が対立し、国会は紛糾しました。

結局、過半数の賛成での可決を認めた議長に与党が「職権乱用」などと抗議の声を上げて投票を棄権し、野党議員らの賛成で弾劾訴追案は可決されました。

これを受け、大統領の職務は副首相が代行しますが、現職大統領に続いて職務代行の首相まで弾劾される前代未聞の事態に、政局の混乱は一層深まることになりそうです。

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