イスラエルのネタニヤフ首相=2023年10月、テルアビブ(Abir Sultan/AP=共同)

【エルサレム=共同】イスラエルのネタニヤフ首相は5日、内閣の全会一致で中東の衛星テレビ、アルジャジーラの国内での活動停止を決定したとX(旧ツイッター)で表明した。アルジャジーラは、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの様子を現地から精力的に報道しており、イスラエルは偏向報道だと主張していた。

カルイ通信相は、アルジャジーラは「ハマスの扇動組織だ」と主張し、活動停止の決定は直ちに効力を持つと述べた。イスラエルメディアによると、国内のアルジャジーラ事務所は閉鎖され、放送機材も差し押さえられる。国内からのウェブサイトへのアクセスも制限される。

イスラエル国会は4月、海外メディアの放送内容が国の安全保障に害を及ぼすと首相が判断した場合、通信相がイスラエルでの放送停止や事務所閉鎖などの決議案を政府に提出することができるとする法律を可決した。この法律はアルジャジーラの活動停止が目的だとみられていた。

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