英スコットランド自治政府の新しい首席大臣(首相に相当)に、ジョン・スウィニー元副首席大臣(60)が就任することが6日、決まった。この日、議会第1党のスコットランド国民党(SNP)の党首選の立候補が締め切られ、スウィニー氏以外は名乗り出なかった。
- スコットランド首相が辞任表明
スコットランドでは、ハムザ・ユーサフ氏がSNPの党首として首席大臣を務めていた。だが、連立する緑の党との関係解消をきっかけに不信任案が出され、4月29日に首席大臣と党首の辞任を発表していた。
スウィニー氏はX(旧ツイッター)で「党とスコットランドに仕えるため、全力を注ぐ」と意気込みを記した。当面は今年中に開かれる英総選挙に向け、有権者のSNPへの支持を回復することが優先課題となる。
エディンバラ生まれのスウィニー氏は15歳でSNPに入党。民間企業での勤務を経て、1997年に英下院議員、99年にスコットランド議会議員にそれぞれ選ばれた。2014~23年には自治政府の副主席大臣を歴任し、スコットランドでは最も経験豊富な政治家の一人として知られている。(藤原学思)
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