北朝鮮の宣伝扇動部門でトップを務めた金己男(キムギナム)・元朝鮮労働党書記が7日、多臓器不全により94歳で死去した。朝鮮中央通信が8日、報じた。金正恩(キムジョンウン)総書記が8日未明に弔問したという。正恩氏が葬儀委員長を務めて国葬を行う。
正恩氏の祖父の故・金日成(キムイルソン)主席から3代にわたり体制を支え、最高指導者の偶像化を主導した。故金正日(キムジョンイル)総書記の側近として知られ、2009年に韓国の金大中(キムデジュン)元大統領が死去した際には弔問団として訪韓し、李明博(イミョンバク)大統領(当時)と面会した。正恩氏の「政治的メンター」(聯合ニュース)とされており、同通信は「(正恩氏の)唯一の指導体系を確立した」と紹介した。(ソウル=太田成美)
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