住民を救助するためボートを用意するボランティアの人びと=7日、ブラジル・ポルトアレグレ(ゲッティ=共同)

 【サンパウロ共同】ブラジル南部で4月下旬から続いた豪雨による洪水で、地元メディアは7日、死者数が95人になったと報じた。130人以上と連絡が取れなくなっており、軍などが捜索や救助活動を続けている。被災地では略奪も起きており、治安悪化の懸念が高まっている。  被害が大きいリオグランデドスル州の州都ポルトアレグレ市では、多くの道路が水没。空港の滑走路も冠水し復旧は5月下旬までかかる見込み。州内では住宅や商店からの略奪、救助ボートの盗難などが発生。空き巣などを恐れて避難を拒む住民も出ているという。  また、同州は米や豆類の産地で、収穫量の減少により穀物価格の上昇につながる恐れもある。


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