中国のSNSに投稿された、海上自衛隊の護衛艦とみられるドローン映像。
この映像が、ねつ造されたものではなく、本物である可能性が高いとみられることがわかった。
何者かがドローンを使って上空から撮影したとみられる、約20秒間の映像。
映っていたのは、神奈川県の海上自衛隊、横須賀基地に停泊する護衛艦「いずも」とみられる。
「いずも」の全長は248メートル。
海上自衛隊が持つ最大の護衛艦だ。
その「いずも」が停泊していた横須賀基地には、「ドローン飛行禁止」という看板が出ている。
基地などの防衛施設上空でドローンを飛ばすことは、法律で原則禁じられた行為。
そのため、問題の動画が中国のSNS上で拡散されると、国内から日本の安全保障を危惧する声が上がっていた。
ごく自然に見えるドローン映像。
しかし、防衛省関係者からは当初、動画が「フェイクではないか」という声が上がり、木原防衛相も4月、ねつ造された可能性を示唆していた。
木原防衛相(4月2日)「悪意を持って加工・ねつ造されたものの可能性を含め、現在分析中です」
しかし、分析の結果、ドローンで撮影したとされる動画が本物である可能性が高いことが明らかになったのだ。
これを受け、動画を撮影したとみられる人物はSNSに「日本が気が付くまでに1カ月かかった」とするコメントを投稿。
加えて8日、新たな16秒の映像をSNS上に公開した。
停泊する大きな船。
甲板を歩く複数の人の姿も確認できる。
やはりドローンで撮影されたとみられる、この映像。
映っていたのはアメリカ海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」とみられる。
撮影時期は不明だが、「いずも」と同じく横須賀基地で撮影されたとみられ、実際の「ロナルド・レーガン」と同じ「76」の数字が確認できる。
また、甲板にはクレーン車などの車もあり、空母の整備などを行っているような様子もうかがえる。
この空母が本物の「ロナルド・レーガン」だとすれば、今後、重大な国際問題に発展する可能性もある。
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