中国福建省霞浦県にある高速増殖炉の運転計画に遅れが出ている可能性があることが13日、分かった。関係筋が明らかにした。コロナ禍などが影響したとみられる。高速増殖炉は運転の過程で核兵器に転用可能な高純度のプルトニウムを生成できる。日米欧は核戦力増強に用いられることを警戒、開発の進捗を注視している。  高速増殖炉は発電しながら消費した以上のプルトニウムを生み出す「夢の原子炉」と呼ばれる。管理の難しさから日本を含む各国で撤退が相次いだ。笹川平和財団の小林祐喜研究員は高速炉開発の計画が大幅に遅れた場合「将来的には中国の核軍拡の前提となるプルトニウムの供給面に影響が出る」と指摘する。


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