トルコ・イスタンブール空港で8日、貨物機が胴体着陸する緊急事態が発生した。パイロットは前輪が出ていないことを管制塔に確認すると、胴体着陸を決断。滑走路に接触する際に火花が上がったが無事着陸。パイロットも窓から無事救出された。

胴体着陸の瞬間…大量の火花と煙

トルコ・イスタンブール空港で8日、胴体着陸の瞬間をカメラが捉えた。

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後輪だけで着陸した後に前のめりになった機体前方部分が、滑走路に接触すると同時に大きな火花と煙が上がった。

機体は、約370mにわたって滑走路にこすりながら進み続け、ようやく停止した。

(IHA)

別の映像でも、何度も大量の火花が上がり続けていることが確認できる。すぐに消防隊が駆けつけ、辺りが真っ白になるほど大量の消火剤が撒かれ、着陸から数分でパイロットが窓から救助された。

「前輪が出ない」着陸直前の交信記録が明らかに

胴体着陸したのはフランス・パリ発の貨物機。一体何があったのだろうか。

(IHA)

着陸直前のパイロットと管制官の交信記録に、緊迫の一部始終が捉えられていた。

パイロットが「今『前輪が出ない』という表示が出ているんだ。管制塔に見えるように飛ぶので確認してほしい」と伝えると、その後、管制塔は「確かに前輪が出ていません」と返答した。

パイロットが前輪が出ていない事に気が付き、管制塔からも事態を確認。そして、胴体着陸に踏み切ったのだ。

着陸から約5時間後にも、機体はまだ滑走路の上にあるのが確認できた。貨物機のパイロット2人にケガはなく、事故の原因は調査中だという。
(「イット!」 5月9日放送より)

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