中国の国家統計局が11日発表した先月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.3%上昇しました。

中国の消費者物価指数がプラスとなるのは3か月連続で、▼原油価格の上昇で、ガソリンが値上がりしたことや▼旅行需要の高まりで、関連するサービスが値上がりしたことなどが主な要因です。

その一方、▼消費者の間で節約志向が強まる中、自動車やスマートフォンなどは値下がりが続いているほか、▼住宅販売の低迷で家具や家電製品の価格も下落していて、デフレへの懸念は依然としてくすぶっています。

あわせて発表された、企業が製品を出荷する際の値動きを示す4月の生産者物価指数は、去年の同じ月と比べて2.5%の下落と、1年7か月連続のマイナスとなりました。

中国政府は内需の拡大に向け、自動車や家電製品などの買い替えを促す対策を打ち出していて、こうした対策が物価の押し上げにどこまで効果があるのか、注目されます。

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