アメリカのバイデン政権は5月10日、イスラエルに供与した武器が国際人道法に違反して使用された疑いがあるとの報告書をまとめた。

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を巡りアメリカ国務省は、イスラエルに供与した武器が国際法に基づき使用されているか評価した。

報告書によると、パレスチナ自治区ガザで多数の民間人に死傷者が出ていることを踏まえ、イスラエル軍が民間人を保護するために適切な措置をとってきたか、「深刻な疑問を投げかける」との見解を示した。

その上で、アメリカが供与した武器が民間人の被害低減のために確立された最善の方法と、「矛盾する」形で使用された可能性があるとの認識を示した。

ただ、違反となる特定の行為に、供与した武器が使用されたことを検証するための「明確な情報がない」として断定するには至らなかった。

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