【NQNニューヨーク=横内理恵】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は9日続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比95ドル07セント高の3万9607ドル91セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げを開始し、米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの楽観が相場を支えている。
ダウ平均は前週末までの8営業日の間に1700ドル近く上昇し、3月28日に付けた最高値(3万9807ドル)の更新をうかがう水準にある。もっとも、週内には物価などの重要な指標の発表を控えており、積極的に上値を追う動きは限られている。
15日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)のエネルギーと食品を除くコア指数の上昇率が3月から縮小すると予想されている。市場予想通りにインフレ減速が確認されれば、米利下げ期待が高まる。米債券市場では長期金利が前週末の4.50%から4.4%台半ばまで低下(価格は上昇)し、株式の相対的な割高感も薄れている。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、2025年に人工知能(AI)向け半導体の開発を始める計画と伝わった英半導体設計のアーム・ホールディングスが高い。ダウ平均ではインテルが高い。ファンドの資金を活用してアイルランドに工場を建設する協議をしていると報じられた。
アップルも上昇している。基本ソフト「iOS」に生成AI「チャットGPT」を手掛けるオープンAIの技術を採用することなどで交渉を進めていると伝わった。一方、メルクやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムに売りが先行している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。
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