国連は13日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで移動していた国連の車両が攻撃を受け、国際スタッフの職員1人が死亡したと発表した。昨年10月にイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、現地で雇用されたパレスチナ人ではない国際スタッフが亡くなるのは初めてという。

 発表によると、国連の車両はラファの病院に向かっている途中で攻撃を受けた。スタッフは国連安全保安局の職員といい、国籍は明らかにされていない。米CNNによると、国連のハク副報道官は「車両には国連の旗と記章が明示されていた」と語ったという。

 グテーレス事務総長は声明で、攻撃を非難した上で、全面的な調査を要求。紛争の長期化によって人道支援関係者の犠牲が相次いでいるとし、即時の停戦実現を求めた。ガザでは昨年10月以降、現地スタッフを含めると約190人の国連職員が死亡したという。

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