恋の季節を迎えて、有明海の干潟でジャンプするムツゴロウ=佐賀県小城市で2024年5月21日、野田武撮影

 有明海に注ぐ佐賀県小城市芦刈町の六角川河口に広がる干潟で、求愛シーズンを迎えたムツゴロウが、ジャンプを繰り返している。

 青い斑点が特徴のハゼ科の魚で全長約15センチ。環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、豊かな生態系のシンボルでもある。オスは干潮時の干潟でジャンプを繰り返し、求愛が成功するとメスが巣穴に入って産卵する。

 縄張り意識が強く、侵入してきた他のオスに向かって背びれを立て、口を大きく開けて威嚇するユーモラスな姿も見せる。求愛行動と産卵のピークは7月ごろまで。【写真・文 野田武】

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