犬=白川徹撮影(本文と関係ありません)

 長生きした愛犬や愛猫の飼い主を表彰します――。京都府と京都市は、満15歳以上の「長寿犬猫」の募集を6月に始める。長寿と認定された犬猫を飼う府民を模範的な飼い主とし、今秋に開催予定の動物愛護フェスティバルで表彰する。

 府と京都市によると、飼育放棄などによって動物愛護センター(同市南区)に収容(引き取り、保護)された犬は、年々減少傾向にある。市の集計では、2022年度に収容された犬は41匹で、10年前(209匹)の約5分の1に減った。

 22年度の41匹のうち、体調不良や死亡など飼い主の事情などでセンターに引き取られた犬は10匹。10年度は141匹、12年度は109匹いて、大きく減少した。飼い主が不明などで収容された犬も22年度が31匹で、12年度(100匹)の3割ほどに減っている。

動物愛護センターで収容(引き取り、保護)した犬の数

 府生活衛生課の小林哲(さとる)課長は「飼い主の気持ちの変化があるのでは。ペットも家族同然なので最期まで一緒にいるとの『終生飼養』の認識が浸透してきていると思う」と話す。

 猫の22年度の収容数は563匹。12年度は1423匹、16年度は1113匹、19年度は907匹で、猫の収容数も減少傾向にある。

 長寿犬猫の募集は6月21日から。24年4月1日時点で満15歳以上の、家庭で飼育している犬猫が対象。犬は各市町村で狂犬病予防法に基づく登録をしていること、猫は完全屋内飼育していることなどが条件となる。応募の際は愛犬、愛猫の写真も必要。問い合わせは、府が同課動物愛護係(075・414・4763)、京都市が動物愛護センター(075・671・0336)。【久保聡】

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