羽田空港と東京都心を直結する新路線「羽田空港アクセス線」の工事予定地で出土した鉄道遺構「高輪築堤」を巡り、JR東日本は15日、工事計画を変更し、田町駅付近で確認されている約160メートルのうち約100メートル分を現地で保存する方針を明らかにした。
JR東によると、2031年度開業を目指すアクセス線の工期に影響はないとしている。築堤の残り約60メートルと、近くに埋まっているとみられる薩摩藩蔵屋敷そばの砲台場については、有識者を交えて方針を検討し、記録保存にとどめるとした。
高輪築堤は1872年に日本で最初に開業した新橋―横浜間のうち、線路の一部を海上に敷設するために築かれた石積みの堤防。2019年に品川駅の改良工事で一部が見つかって以降、高輪ゲートウェイ駅周辺の工事現場で相次いで発見されていた。
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