大阪の街を一望できる観光名所「梅田スカイビル」(大阪市北区)の空中庭園展望台の入場料が7月1日から、大人は1500円から2千円に値上げされる。一方で4歳~小学生は700円から500円に値下げとなる。4歳未満は無料。公式ウェブサイトで前日までに購入すれば、大人は1割引きの1800円になる。

 運営会社によると、値上げは、主に混雑対策の設備投資のため。すいている時間帯のチケットを安くする「ダイナミックプライシング」の2026年度の導入を目指す。また入場時間を指定したチケット制や、施設のさらなるバリアフリー化も今後検討していくという。

 高さ173メートルの梅田スカイビルは、世界初の連結超高層建築として1993年に開業した。ガラス張りの2本の超高層ビルの頂をつなぎ、その上に「空中庭園」が載る。

 2008年に海外で、「世界の建築TOP20」として日本国内で唯一紹介されたことなどから、外国人に注目されたという。来場者の約7割を外国人旅行客が占める。17年度には来場者が年間150万人を突破。コロナ禍が落ち着いた23年度には148万人が訪れたという。

 運営会社の担当者は「来年の大阪・関西万博を控え、国内外からさらに多くの方が訪れると想定している。快適に楽しんでもらえるよう取り組みたい」と話す。(近藤咲子)

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