鮮やかな黄色い車体が特徴で「新幹線のお医者さん」と親しまれる点検車両、通称「ドクターイエロー」が引退することになった。車両を保有するJR東海、西日本が13日に発表した。JR東海は2025年1月、JR西日本は27年をめどに運行を終えるとしている。
JR東海では01年9月から運用を開始。JR西日本の05年製造の車体と交互に10日に1回の頻度で東海道・山陽新幹線の東京―博多間の路線を走行しながら、電気設備や軌道設備などの状態を確認している。
JR西日本では当面、ドクターイエローの検測走行を継続するが、27年以降の新たな検測体制の詳細や具体的な引退時期は決まっていないという。
JR東海は27年以降、新幹線の営業車両であるN700Sに検査機器を取り付け、営業運転しながら検測をする方法に切り替える。同社の担当者は「ドクターイエローと同等精度の検測ができるため、後継車は考えていない」としている。
今後、ファンに向けた撮影会や体験乗車などのイベントのほか、関連商品の販売などを予定している。詳細が決まり次第、同社のホームページなどで知らせるという。【嶋田夕子】
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