酒かすで熟成させた世界初のブルーチーズ「旭川」=旭川市の高砂酒造で2016年11月29日午後4時52分、横田信行撮影

 チーズ専門家が国際基準で鑑評する日本初のコンテスト「第1回アルティザンチーズアワード」で、「風味付けソフト・青かび」部門の「ブルーチーズドリーマー」(北海道旭川市)の酒粕(かす)ブルーチーズ「旭川」など、道内のチーズ工房の4製品が部門の最高賞に当たる「優秀賞」に輝いた。

 アワードは、チーズ職人の技術向上と業界全体の発展を目指し、日本チーズアートフロマジェ協会(東京)が主催。今回は18部門に28都道府県の59工房が166点のチーズを出品し、6月2日に都内で審査会が開かれた。

 ほかに優秀賞に選ばれたのは、パスタフィラータ・フレッシュ・モッツァレラ部門=ファットリアビオ北海道(札幌市)の「イタリア職人がつくるモッツァレラ」▽ソフト・白かび部門=チーズ工房アドナイ(興部町)の「フロマージュ・ド・サリュ」▽セミハード・ハード6カ月以上部門=ニセコチーズ工房(ニセコ町)の「セミハード二世古 椛【momiji】」。入賞109点のうち38点が道内の工房だった。

 「旭川」は、日本酒「国士無双」で知られる旭川市の「高砂酒造」の酒粕で、国際線ファーストクラスの機内食に採用された人気ブルーチーズ「江丹別の青いチーズ」の表面を覆って3週間以上、低温熟成させた。【横田信行】

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