エアバス社の超大型旅客機「A380」が、関西空港とアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを結ぶエミレーツ航空の定期便で、およそ4年半ぶりに就航した。18日夜、機内が報道陣に公開された。
A380は総2階建てで、「空飛ぶホテル」とも呼ばれる。エミレーツ航空仕様の機体は484席。関空―ドバイ便は1日1便で、1週あたりだと以前から約900席増える計算になるという。
新型コロナ禍前にはなかった「プレミアム・エコノミークラス」が設けられた。56席で、ビジネスとエコノミーの中間にあたり、座席幅や足もとにゆとりを持たせ、クリーム色の革張りシートを採用。快適な移動を求める顧客をターゲットにしている。
2025年に大阪・関西万博が控えるなか、大阪や京都などへの観光、ビジネスでの需要を見込む。エミレーツ航空のサティシュ・セティ日本支社長は「関西は中東の人々にとっても、非常に魅力的な旅行先だ。これからさらに来たいという人たちが増えてくるだろう」と強調する。
新型コロナの水際対策緩和後、関空の中東便が増えている。昨年10月にエティハド航空がアブダビ便を初就航、今年3月にはカタール航空がドーハ便を8年ぶりに再開した。(田中章博、西村宏治)
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